グラックス兄弟の母

2017年11月30日(木)11:50 AM

 古代ローマの共和制末期、紀元前2世紀に、ティベリウスとガイウスというグラックス家の兄弟が、政治家になりました。シーザーよりも、少し前、改革を行おうとして、暗殺されてしまいます。グラックス家はローマの名門貴族で、政治家を多数輩出していますが、当時の政治家は命がけ。この二人の上にも兄弟がいたのですが、みんな政治家になり、非業の死をとげています。ティベリウスが暗殺されたあと、弟のガイウスまで政治家になろうとしたとき、それを止めようとする、母コルネリアの手紙が残っています。「70近くになり、自分の子供たちが政治家になって、暗殺されていくのを、これ以上見たくない。最後に残ったお前まで、政治家になるのか。それならば、私が亡くなったあとにしてほしい」悲痛な母の叫びです。国は古代ローマ、時代は2000年以上昔、貴族の家、現代の私たちとは、全く違うようでいて、親子の情に変わりはないのだなと、気持ちが揺さぶられます。母親にとって、我が子の死ほど辛いものはないでしょう。瀬戸内寂聴さんも、逆縁が一番つらいと言っていました。母の願いもむなしく、ガイウスも政治家になり、非業の死をとげます。コルネリアは一人になり、悲嘆のうちに亡くなりました。いろんな国の歴史を調べていると、文化やさまざまなことは違うけど、同じ人間という共通点を感じると、身近に感じ、余計面白くなります。


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